Amazon運用のために知っておくべき価格改定ソフト4選

Amazon運用のために知っておくべき価格改定ソフト4選

Amazonはショップの個性が出にくいモールで、例えばショップのロゴに凝ってみたり、ショップの説明書きを充実させたりといった施策は思ったほど効果が感じられない。これはECモールの特徴でもあるが、カスタマーにとってどのショップから購入するかは、やはりそれほど重要ではないのかもしれない。

このような状況で販売者ができることのひとつに、「ライバルの価格に敏感に対応していく」というのがあると思う。彼らの価格の動きに応じてこちらも新たな価格を提示することで、よりアグレッシブな販売が可能となる。

すべての価格改定を手動でやる場合には相当な労力を要するが、今は自動で価格改定をサポートしてくれるシステム(Repricer)が充実している。今回Amazonに特化した価格改定ソフトをピックアップしてみたので、それらを簡単にまとめてみたい。

 

Teikametrics

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http://www.teikametrics.com/

Teikametricsはボストンに拠点を置くスタートアップで、彼らの提供するTeikametricsはAmazonでの戦略性という面では恐らく業界トップクラスだ。過去の販売動向や価格のヒストリーを視覚的に捉えられることはもちろん、SKUごとに統計的なデータ分析から最適発注量を試算することもできる。

Eコマース = ビッグデータ解析 というのは良く言われるが、結局のところ得られたデータから何を導き出すかという点が最も難しい。そういった意味でTekametricsは、難解な数式を直感的に変換することでセラーの判断をサポートしてくれる。従来はAmazon側に価格更新情報をPostするだけであったRepricerのあり方を、このTeikametricsが大きく変えたと言えるかもしれない。

2015年にはデータ解析ソフトを提供するLab Escapeを買収し、さらにその規模を拡大。Amazonで彼らほどデータに基づく戦略性を提唱する企業はないのでないだろうか。それほど「Amazon × データ解析」というのは相性が良い。

料金的にはリーズナブルとは言えないのが難点だが、本気でEコマースに取り組みたいというセラーの方には自信を持っておすすめできるソフトウェアだ。

 

Seller Engine

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https://sellerengine.com/

Seller Engineは2002年に最初のソフトウェアをリリース、以後10年以上にわたりAmazonのRepricerを提供するアメリカの企業だ。彼らは幾つかのRepricerを提供しているが、その中でも最もポピュラーなソフトウェアはSelleryだろう。

Selleryは絶妙なバランス感覚を持っている。この手の価格改定ソフトは複雑にすればするほど戦略性は増すが、ユーザーにとっての使いやすさは低下するというトレードオフの関係がある。Selleryはその意味で最もユーザーフレンドリーなソフトウェアで、余計な機能はそぎ落としつつ、セラーが求める機能は絶対外さない。

料金はリーズナブルで月額$100から利用することができる。初めてRepricerを導入する企業に是非おすすめしたいソフトウェアだ。

 

App eagle

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https://www.appeagle.com/

Appeagleは2007年にスタートした企業で、上記のTeikametricsやSellerの丁度中間あたりのソフトウェアを提供している。Appeagleは恐らくEコマース事業者にとっては視覚的に最も分かりやすく、商品の受注数やBuyboxパーセント、ページビューなど肝となる情報のみをシンプルに提供するUIが特徴だ。

データというのは多ければ多いほど良いということでもなく、使いこなせなければ宝の持ち腐れてになってしまう。溢れかえった情報の中でどこをチェックしておくのがベストなのか?Appeagleではそのメソッドも提供しているように感じる。

またAmazonは頻繁にアルゴリズムを変更するが、Appeagleは常に最新トレンドをシステムに反映させながらアップデートしているためセラーの間でも評判が良い。さらに米国だけでなく他国のAmazonマーケットプレイスにも対応しており、 Repricerの中で押さえておきたい一品だ。

 

Repricer Express

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https://www.repricerexpress.com/

難しいソフトウェアは使いこなせそうにないからシンプルなもので十分というユーザーもいるかもしれない。そんなユーザーにお勧めしたいのがRepricer Expressだ。Repricer Expressは主にヨーロッパ圏で人気のあるソフトウェアで、価格も月額£35から利用できるとあって、コストパフォーマンスは非常に高い。UIもMoney Forwardを思わせるカラフルな作りで、視覚的に分かりやすく親しみが持てる。ただこのRepricer Expressは2014年に有名な事件を起こしてしまった。

それはホリデーシーズンの真っ只中の12月12日、イギリスのAmazon.co.ukで、数万点以上の商品に対し誤って最低価格の1ペニーで出品してしまうというアクシデントだ。この誤作動によりカスタマーから注文が殺到、Amazon側が迅速な対応で注文の大部分は取り消したものの、Repricer Expressにとっては手痛い事件となった。もちろん当該バグのデバッグ・復旧はすぐに完了したが、ユーザーからの信用失墜は免れられなかった。この事件もあり現在は少し下火気味であるが、製品自体は使いやすく料金もリーズナブルであるためこの場で紹介させていただく。

 

最後に

価格改定ソフトには2つの利点がある。ひとつはデータ分析を視覚的に行えることで、今まで見えていなかった新たな発見に出会えること。もうひとつは日本からの地の不利を挽回してくれること。すなわち日本が寝静まった夜中にアメリカやヨーロッパではゴールデンタイムを迎えるが、その間もきちんと動いてくれるソフトウェアがあることで、現地のセラーとも対等に戦えるという点だ。

他方、きちんと使いこなせば抜群の威力を発揮する反面、このようなソフトに完全に頼り切るのも考えものだ。安心しきってモニタリングを怠ると、気づかないうちに想定外の薄利に陥ったりする事例が多数報告されている。また売上に連動して料金が課せられるソフトウェアもあるため、あまり薄利で売りすぎるとペイできないというケースもある。

そんな事もあり、やはり普段からライバルの動向は自分の目で確認しつつ、補助的な位置づけとしてこのようなソフトウェアを利用するのが効果的かもしれない。

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