越境ECでAmazonを目指す中国人セラーが急増。彼らがAmazonを好む理由とは?

越境ECでAmazonを目指す中国人セラーが急増。彼らがAmazonを好む理由とは?

中国でおよそ900以上のEコマース事業者を対象にした調査によると、中国のセラーは外国人への販売を増やすため国際利用者の多い米Amazonを利用し始めているという。主な販売事業者のうち45%はWishを使って販売すると回答、40%はAliExpressと回答した。一方これに対して、Amazonと回答した事業者は62%にのぼる。Ebay、Lazada、JD.comなどは少数回答となった。彼らがAmazonを好む理由は一体何なのだろうか?

中国人に圧倒的人気のAmazon

調査はB2Bのオンライン決済プラットフォームを提供するPayoneerによって実施された。調査によれば、回答者のうち実に62%がAmazonを使って販売していると回答。ここで言う「Amazon」とは主に米国のAmazon.com、欧州のAmazon.deやAmazon.co.ukなどを指す。中国国内にもAmazon.cnがあるが、中国ではアリババグループが運営する淘宝网(Taobao)や天猫(Tmall)が絶大なシェアを占めており、Amazonのシェアはそれほど大きくない。中国国内向けに販売するのであればAmazonはあまり利用しないが、こと海外向けとなればAmazonというのが彼らの実情のようだ。
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品質を強調できる市場で勝負したい

淘宝网や天猫のような中国のEC市場ではとにかく偽物が多い。ブランド品に良く似た商品を安価に製造・提供することで継続的に利益を生み出している事業者が多く、消費者も偽物だと分かって購入している場合がほとんどだという。

今回の調査において「なぜ海外のAmazonで販売をするのか?」という質問に対して、36%の回答者が「商品の品質を強調するため」だと回答。この回答の背景には、中国で高品質な商品を販売しても消費者から信頼を得るのは難しいと感じ、またすぐに偽物に利益を奪われるリスクなども懸念されているのかもしれない。さらに「シンプルで公平なルールに共感出来る」と回答した人が27%、「トラフィックが多いため」と回答した人が20%もいた。
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人気のカテゴリは家電やアパレル

中国セラーはAmazonで一体何を販売しているのだろうか?Payoneerの調査によれば、中国からの越境ECで販売されている商品で最も多いのはエレクトロニクスカテゴリの商品で、実に45%もの事業者が取り扱っていた。次いで多いのがアパレルカテゴリで40%、さらにホーム&キッチンカテゴリも上位を占め37%となった。意外にもTOYSカテゴリは15%に留まっている。
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一方で中国セラーの急増で偽物が増えたとの意見も

これらの調査結果だけを見ると、品質で勝負したい中国セラーが自国のマーケットプレイスよりも海外の市場を好み、そこで高品質な商品だけを販売しているように見える。しかし実態はそうでもないようだ。CNBCなど複数のメディアが報じたところによると、中国セラーがAmazonに参入してきたことで粗悪品や安価な偽ブランド品が増えただけでなく、フェイクレビューなどポリシー違反も目立つようになったという。Amazon側もこれを受け、偽物の販売を厳しく取り締まるとともに、フェイクレビューなどの不正行為にも目を光らせているという。

あわせて読みたい:Amazonがセラーに対して徹底的に取り締まる4つの問題

今や中国セラーの勢いは留まることを知らないが、一部の利己的な販売者がモールの信頼性を損なう行為に手を染めていることは事実のようだ。どんな商品でも安心して取引できることが望まれるが、今後は消費者にも粗悪品を見抜く力が要求されていくだろう。

Source:Chinese Seller Survey 2016 | Payoneer

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