増え続けるAmazon Prime会員、思わず利用したくなる特典まとめ

増え続けるAmazon Prime会員、思わず利用したくなる特典まとめ

Amazon Primeの会員数の伸びが止まらない---。

Consumer Intelligence Research Partners(CIRP)の調査によると、2014年12月に4,000万人だったPrime会員は、2015年のたった1年間で1400万人増加し5,400万人に到達、これはアメリカの人口のおよそ16%がPrime会員ということを示している。また世帯数で見てもこの1年で3090万世帯から4090万世帯に推移していることが、コーウェン・アンド・カンパニーの調査によって明らかとなった。2015年に増加したPrime会員のおよそ半数は、先日行われたAmazonの20周年記念イベントPrime Dayおよびホリデーシーズン中に増加しているとのこと。

Amazonはサスティナブルな成長のためPrime会員を積極的に維持する方策を打ち出しており、従来からの「お急ぎ便無料」に加え、Prime NowやPrime Videoなど会員限定の特典が盛り沢山だ。消費者が年会費$99を払ってでもPrimeに加入する理由とは一体何なのか?Amazonが用意しているPrime限定の特典の基本的なポイントをまとめてみた。

1.Prime Now:

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Prime nowは指定のZipCode(郵便番号)の地域のPrime会員であれば、対象商品およそ10,000アイテムについて$7.99の追加料金で1時間配送が可能となり、2時間配送の場合には追加料金なしで利用できる。

注文は専用アプリ「Prime Now」からのみ受け付けており、アプリをダウンロード後、お届け先のZipCodeを入力し対象エリアかを確認、対象エリアであればそのままショッピングが可能となる。2015年12月からは対象商品にアルコールも含まれるようになり、特に都心部のカスタマーから熱烈な支持を受けている。

同サービスは日本でも既に開始されており、東京・千葉・神奈川の一部の地域、大阪・兵庫の一部の地域で展開されており、対象エリアは現在も随時拡大中だ。日米を問わず、現在Amazonが最も力を入れているサービスの一つと言える。

2.Free Same/One/Two Day Delivery:

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RBC Capital Marketsの調査によれば、Prime会員のうち78%が、Primeに登録した主たる理由としてFree Two Day Deliveryを挙げている。Free Two Day DeliveryはPrime会員の特典の中でも最も基本的かつ重要なサービスであり、対象商品およそ2,000万商品について配送料無料で2日以内にお届けしてくれるサービスだ。また同じくFree One Day Delivery、Free Same Day Deliveryも整備されており、対象商品や最低注文価格(35$)、ZipCode(郵便番号)の制限等はあるものの、こちらも条件に合致したカスタマーであればさらにスピーディーな配送サービスが受けられる。

Amazonでショッピングをしたことのある人であればお分かりのように、Amazonは配送がスピーディーなだけでなく、梱包レベルも非常に高い。専用ボックスも念入りに吟味されており、例えばお年寄でも開けやすいダンボールだ。またギチギチに梱包資材を詰めてゴミが散乱することもなく、カスタマーにも環境にも優しい。到着後にもし商品が破損していれば無償交換にも応じてくれ、この辺りの安心感がAmazon Primeに加入するインセンティブにもなっていそうだ。

3.Prime Pantry:

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米国では生活用品を購入するためにスーパーまで車で移動することがほとんどで、またそこで1週間分の買い物をまとめて行うため荷物の持ち運びが非常に負担となる。Prime Pantryはスナック菓子や飲料、掃除用品などの生活用品に特化したサービスで、購入する商品の数に関係なく、1箱一律$5.99の定額送料でAmazonが送り届けてくれる。車を走らせることなく$5.99ドルで買い物の手間が完了するとあって、現地のユーザーからの支持は根強い。

4.Amazon Fresh:

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Amazon FreshはPrime Pantryのさらに上を行くサービスだ。生鮮食品専門に即日配達を行うためのサービスで、年会費こそ$299かかるものの、朝に注文すれば、野菜、果物、肉、魚、などの生鮮食品がその日のうちに届く。Amazon Prime会員であれば既に支払っているPrime年会費の$99と相殺されるため、実質的な追加負担は$200となる。前述のPrime Pantry同様、米国では特に日用品の買い物が負担となるため嬉しいサービスだ。

1996年、20世紀のドットコムバブルの全盛期にWebvanというベンチャー企業が設立された。オンラインで注文すれば食材がその日のうちに自宅に届くサービスで、当時8億ドルもの資金調達を行い、自前の配送網や使いやすいウェブサイトなども構築し、サイトを公開した1999年にあっという間に株式公開した。その後、思うように売上が上がらずたった60日で倒産を迎えるわけだが、当時のWebvanが時代を超えて再挑戦しているような印象を受ける。(ちなみに、現在WebvanはAmazon所有のもとサイト自体は運営されている)

この分野はGoogleも近年力を入れている分野であり、Google Expressというサービスで、生鮮食品の宅配をサンフランシスコとロサンゼルスで2014年10月からスタートしている。

5.Prime Video:

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Prime Videoは映画や動画の視聴サービスで、プライム会員であれば国内外の映画やテレビ番組、ドラマ、アニメ、Amazonオリジナル作品を追加料金なしで視聴することができ、コンテンツ系のサービスとしてAmazonが近年最も力を入れている分野だ。Amazon.comは2014年だけで、ライセンス獲得やコンテンツ製作に約13億ドルを投資していると言われている。強豪としてNetflixHuluの存在が有名であるが、この分野はプラットフォーム提供に終始しているとコモディティ化してしまい差別化が難しく、現在は皆一様にオリジナルコンテンツの制作に力を入れている印象だ。

6.Prime Music:

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Prime Musicは音楽ストリーミングサービスで、2014年6月にAmazon.comでスタートし、その後2015年にイギリス・ドイツとサービス地域の拡大を続けながら現在日本でも展開されている。こちらもPrime会員であれば追加料金なしでストリーミング再生でき、 2016 年3月現在およそ100万以上の楽曲にアクセスすることが可能となっている。この分野も強豪が激しく、Google Play musicやApple Musicが突出しているため、どれだけ市場シェアを獲得できるかが今後のAmazonの課題となる。

7.Prime Photos:

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Prime PhotosはもともとAmazonが提供するAmazon Cloud Driveに追加されたオプションサービスで、Prime会員であれば写真データを無制限にアップロードすることが可能(非会員であれば標準5GBまで無料、その後容量を追加する場合には有料)。

画像ファイルに限り容量無制限とあって使い方次第では非常に便利なサービスであるが、すでにAppleがiPhone用にiCloudを提供しており、またGoogleがAndroid用にGoogle Photoを提供しているため、Amazonがその牙城を崩すのは容易ではない。Fire Phoneのシェア拡大に伴って利用者が増えるサービスであるとは思うが、現在のところは後発組に位置する。

まとめ

上記のほかにも、オーガニック系商品や子供の肌に優しいウェットティッシュなどを手がけるAmazon Elementsや、Lightning Dealのセールで非会員よりも30分早くスタートが切れるPrime Early Access、さらにKindleで書籍のレンタルができるKindle Owners’ Lending Libraryなど細かいサービスも用意されている(すべてを確認したい方はこちらのヘルプより確認することができる)。

各サービスを比べてみると分かる通り、アメリカの巨大IT企業同士がしのぎを削り市場シェアを奪い合わなければならない分野も多く、Amazonが突出して優位性を発揮できるのはやはりEコマースに絡めた特典になりそうだ。特にAmazonのPrime会員はセール前に一挙に増加する傾向があり、昨年大成功を収めたPrime Dayを毎年開催する可能性も否定できなくなってくる。特にアリババが中国の独身の日(11月11日)に毎年一斉セールを行うこともあり、Amazonとしても対抗していく必要があるのではないだろうか。

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